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今月のメッセージ


産土 ( うぶすな ) の神様のこと (九)

日垣宮主


 古神道の話をする約束でした。
  古い神道と書くので昔から伝わる神道であるとか日本古来の神道であるとか言う様にお考えの方々も多いと思う。
  原始神道と称し純粋神道とやら申す者もありまして日本の國土と共に此の國に住む人々の精神の ( ) り所になった信仰体系に名付けまして古神道と言い伝えて参りました。
  斯様に伝えられる諸説の中で日垣宮主の伝える古神道とは如何なる道であるか。
  一言で申しますなら 地球と共に發生する神の道 それが本当の古神道と申せましょう。
  「古」の文字を御覧下さい 十の下に○が付きます ○は地球であり太陽であり月であります そして 十 は神の印と申せます。
  地球の神様
  月の神様
  太陽の神様
  此の三神を ( いつ ) ( まつ ) る道こそ眞実の古神道でありますが では此の三神を祀る者は誰かと申せば それは人間でございます。
  人が地球 月 太陽 をお祀りします。
  どの様に祀りますか。
  お考えください。
  人が 如何程 ( いかほど ) 努力致しましても地球は祀れません 太陽も月も祀れません。
  宮主はどう致しますか。
  太陽から人を祀っていただく。
  月から人を祀っていただく。
  地球から人を祀っていただきます。
  祀っていただく人間の立場に立ちまして己れを鏡に致します。
  鏡は相手の姿を映しますから太陽も月も地球も此の鏡に映るでしょう。
  然う致しますと 地球 月 太陽 の神々の祭祀力が其の儘人間の祭祀力に成って日月を祀り地球を祀ることに成るのです。
  その様な事が本当に出来るのでしょうか。
  出来る様に造られたのが人間でした。
  宮主は幼い頃から神を求め続け少しずつ少しずつ神に近付きました。
  そして知ったのです――私の身体は神様がお造りくださったと。
  それも  人形 ( にんぎょう ) を作る様にでは無くて神様が生命 一つの点になって その一点が爆發したら此の私になりましたと言う様に知ったのです。
  此の道を学びますと其処に古神道が姿を表すのです。
  その教えの本が日本民族の中に伝わりまして 古事記神代の巻 になったのです。
  その古事記の一番初めの所に出てくる神様方こそ眞実の産土の神々でございました。
  此の産土様が一点になると ( あめ ) 御中主 ( みなかぬし ) の神に成るのです 。
 

二〇〇七年四月二十六日


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