今月のメッセージ
産土 の神様のこと （十八）
日垣宮主
産土神界があって 少名彦那の神と大穴牟遅の神がおいであそばすと申しあげた。
では少名彦那と大穴牟遅は産土の神様でありますかとお尋ねすれば然うですとはお答えにならない。
少名彦那も大穴牟遅もそれぞれの独立した神界を形成して 少名彦那が在り大穴牟遅神界が在る。
それは
日本国があって天皇がおいであそばすので天皇は日本国の象徴であるかと言えば 天皇神界と言う独立した神界が在って 其の天皇神界から日本国へ分魂をお遣しになって日本国天皇であると同じ感覚で理解されたい。
それは諒解した。
では 少名彦那や大穴牟遅を置く産土神界が存在すると申されるなら 其の産土神界とは如何なる世界であるのか御伝え願いたい。
是れは困った。
何しろ古来 此の神界に就いて説明なさった者が居ないのだ。
少名彦那と大穴牟遅が産土神界の神々であると言う事も今迄此の中に伝わっていなかった秘め言であったのだが 眞實 神道の学びをお伝えする為 敢えて これを公けにさせていただいたものであるのに 尚其の上 産土神界とは如何なる世界を説明せよと申されますか。
仕方が無いでしょう 本当に産土神界の内容が解らなければ信仰できないのですから。
と言う事で 是れから産土神界の内容を説明申しあげることをお許しいただいた次第である。
次回をお待ちください。
二〇〇八年一月三十一日
