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今月のメッセージ


産土 ( うぶすな ) の神様のこと (十九)

日垣宮主


 此の神社には八幡様がお祀りしてありますと言い 此の神社にはお伊勢様がおまつりしてありますと言う様に 日本国中 人の住む限り必ず神社があって神霊を奉祭申しあげる。
  是れは此の国の民俗の本能が祀るところである。
  では民族の本能と言う其の日本民族の本能とは如何なる性質を言うのか。
  日本民族の本質は同時に民族の使命につながるだろう。
  然うすると 日本国に神社が存在する原因は民族の本質を知り使命を知らない限り感覚できないことになる。
  宮主は「民族の ( ふみ ) 」と題する本を近く出版するのだが其の中で「人の生と死」に就いて ( くわ ) しく書き綴っている。
  死生観は民族の本能・本質に依ってさまざまであるのだが 日本民族に於いては此の死生観が無いに等しいと言える。
  その意味は
  死と生に就いて此の国の民族は超越した所に置かれている。
  つまり 意識外の意識の世界に住む民族で理屈無しに死に 理屈無しに生み・生まれると言う人生をおくるところの 生死超越民族 と言えることを知った。
  其の民族性は何処から来るか。
  民族を生む「民族神」からやってくる感覚である。
  神社があって 神霊 が祭祀られている。
  そして其の神社は人々の手に依って建立されるのだが 何故? と言う者は居ないのが此の国に住む日本人である 。
 

二〇〇八年二月二十四日


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