今月のメッセージ
産土 の神様のこと (二十二)
日垣宮主
私は毎日、神授されたところの
太祝詞
を奏上する(日垣の庭を通して神授せる祝詞)。
その終りに白色土鈴を手に取って鈴を鳴らし、次に紅色土鈴を取って鈴を鳴らす。
白色土鈴は
産魂鈴
と名付け産土の神をお招びする。
紅色土鈴は
心魂鈴
と名付け國魂の神をお招びする。
太祝詞の終りに産土の神と國魂の神の神名を唱えて鈴を十五度鳴らすのだが、鳴らし方がある。
鈴を手にする。
鈴の緒を左の中指に掛け
拳
を握ったら その拳を右手の握り拳で トントントントントンと五度叩き 更にトントントントントン トントントントントン と三度繰り返して叩く。
五をイツツと呼ぶ。
イツツの言葉は星の神を招ぶ力を持つ。
何故星神を招ぶのか?
いろいろな意味があるのだが其の中で一番身近なところで申すなら、人が生きている其の生きる力と言うのは此の世に身体を保持する力であろう。
人間ばかりで無い。
此の世の山川草木 悉くは 生きる力を与えられるから此の世に存在するのだ。
私は今朝 常の如く朝の拝礼を神庭の神木に捧げていた その時 氣がついた。
此の木も 私も 此の世に生かされている 其処に
霊風
が吹いている。
目に見えない風が吹きめぐっている。
何だろうか 此の風はッ と思ったら其の風が
応
えた。
全
ての物は 風 で生きている。
万象悉く 風の力で生きている。
ほらッ あなたが生きている、それは生命の風が絶えず吹きめぐるからです。
神木も此の風が生命なのです。
吹く風に生命の力が入っている、その生命力を
五風
と言います。
五行は木火土金水の五ッの霊力体ですが、生命の風も五風を含むのです。
斯様
に応えなさるのだ。
私は星の世界が 風 を生むことを知っている。
人を生かす食べ物の神様を
大宜都比売
の神と申しあげ、此の神様の星がカシオペア座で五星神から成り立つ。
五星神が 五霊神 で五霊神を
五霊
の神と申しあげ飯の神で、此の五霊の神力が万象を生かすのであるが、此の星から吹き起る風は星神の息吹きで、此の息吹きが宇宙線に乗って地球に到達する時、万象育成力に変幻すると承る。
カシオペア以外の星々にはそれぞれの風を生む神力があって、此の神力を招ぶ人間の招び方に依って其の働きも変る。
そこで 産魂鈴 を以て産土の神力を招び 心魂鈴 を以て國魂の神力をお招び申しあげると言う神法が生まれてきた次第である。
“
天
に産土國に産土、
七代神國
振りませ、
言別
きて地球
普
ねかる産土神魂 世界普ねかる産土神魂
豊
の
誓霊
すれ”と宣り言をしてから鈴を振る宮主である。
齋庭人達 亦 それぞれの人生に産土神恵を斯くの如く招びまつれかしと記す。
二〇〇八年五月二十九日