今月のメッセージ
産土 の神様のこと (三〇)
日垣宮主
前に産土神と題する本を出しました。
本当に判り易く書いたつもりでしたが今改めて読み返しますと私の自分勝手に知っていることを書き連ねた様に思うのです。
あなたの事を書かせていただきますが宜敷いでしょうかとお尋ねしてから書くのが本来の礼儀であった様に今は思っております。
続篇産土の神を書き上げたところで私はもう一度、前篇を書き改めております。
近いうちに新篇産土の神の御本を皆様にお届けできるでしょう。
全国に神社があります。
私の産土様は何処の神社でしょうかと人から尋ねられることがございます。
昔の様に町や村が一つにまとまって春と秋の祭礼を住んでいる人達が揃って盛り上げている頃は此の様な疑問は無かったのですが、此の頃の様に町村合併が流行っては住民の心の拠り所であった産土様も、何処へ手を合わせて良いのか分からなくなりました。
やはり
本来のウブスナ様存在理由を確実にさせねばなりません。
神社があって神社にウブスナ様がおいであそばしますと申しますと、では何処の神社ですかと言うことに成ります。
では神社が無かったらウブスナ様は居ないのですか。
遠い外国で生産した人は産土の神様を持つことができませんか。
前回のメッセージの中に暦の話を載せました――お日様とお月様の光の波動鏡に人間一人ひとりの影が映って生まれる暦があって此の暦がウブスナ様の世界に渡されると言った。
何と言うことか。
ウブスナの神様は日月を此の世の中へ出現させている根源の神様の世界に其の存在を結んでいるではないですか。
では其の様な神々の世界に在るウブスナ様をどの様にして拝みますか。
むずかしく考えないでください。
あなたを此の世へ送り出し、やがて彼の世へ連れ戻すウブスナ様です。
一人ひとりの中にウブスナ様の受信装置が必ず置いてありますから其の受信器へ送信装置を入れて戴きます。
神社へ行ってウブスナ様を拝む時だって人間内部の送信器が働かなければ人の思いは神様に届かないでしょう。
信じてください。
母の胎内から此の世へ出た時から立派に此の受信と送信は可能になっております。
ですから
あなたが誕生した時住んでいた所にあった神社を思えば良いのです。
それができなかったら受胎した時の住居近くの神社を思いましょう。
それも無理なら現在住んでいる所の神社で宜敷いのです。
それも無理な時 あなたは 夜空に浮かぶ、三日月様に向って私のウブスナ様と呼びかけてください。
間違いも無く、此の世のウブスナ様はお空のお月さまに結んでおります。
だから、月の働きで海水に満汐と干汐が生まれるし、汐の干満に乗って人が此の世へ生まれるのです。
今月はウブスナ様のおいであそばす世界のお話でした。
二〇〇九年二月一日