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今月のメッセージ


産土 ( うぶすな ) の神様のこと (完)

日垣宮主


  新しく「産土の神のお話」と題しまして一冊の本を書き上げました。
  少し致しますと全国書店に於いて皆様にお目にかかると思います。
  神様が何処の世界においであそばし、如何ほど御偉い御方でありましょうと、私達人間にとって ( えん ) 所縁 ( ゆかり ) も無い者であるなら全く無いに等しい御存在であろう。
  言われてみれば確かに然うであるのだが ( およ ) その人達は其の神様と縁が有るやら無いやら分からず 只 信じなさいと言われ拝みなさいと言われ、信じなければ、拝まなければ罰が当るだろう救われないだろうと思い、思わせられて居ると思う。
  斯く言う私自身 幼い頃 その様な生きざまを辿っていた。
  長い人生で、信じてみたら、拝んでみた、そして死線を通り越しながら漸く気がついた。

 私が息をしている、呼吸をしている。
  その呼吸に合わせて私を生かす目に見えない力が働いている。
  その力の中に神様が生きておいでなさる。
  然う気がついて息の根ッ子が何処にあるのかを訪ねはじめた。
  それが、水をかぶったり瀧へ入ったり神池に入って禊をする道になった。
  息を尋ねながら息をする旅が始まりました。
  出雲大社へ参りました。
  大和の三輪明神へ参りました。
  葛城山の一言主神社へ参りました。
  筑波山です諏訪明神です
  九州から沖縄へ参りました。
  青森から北海道へ参りました。
  そして知りました。
  人が呼吸します
  神が呼吸します
  私が息をしますと神が息を合わせなさいます。
  神と私の息が合わさりますと神が私に通って参ります。
  斯様に致しまして私は今迄長い間息と息の旅を続けて参りました。
其の息づきの中に 産土の神様 がおいであそばしたのです。
何故、あなたは神様のことが分かるのですかと尋ねられます。
  何故か知りませんが、息づき一つで神と通い樹木や岩石とも通えるのです。
  それは息の根が自在に変幻できる様になったからと思います。
  息の神様がおいであそばします。
  古事記眞伝への文 をお読みになれば息の神秘も自然に会得なさいましょう。
  産土の神のお話を今迄、ずゥーっと綴って参りましたが一冊の本の中へ必要なお話は書き綴りました。
  その本と一緒に「民族の ( ふみ ) 」をお読みください、そして古事記眞伝への文から神々の息づきをあなたの中へ戴いて貰いたいのです。
  ホームページを通して綴った産土の神の話は只今を以て終了致します。
  次は皆様へ如何なるメッセージをお届け出来るか、楽しみにしております 。

二〇〇九年三月一日

 


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