今月のメッセージ
古事記の光で解く質疑
日垣宮主
全十二巻を書き上げて本になった古事記眞伝への文が光って見えます。
光の中には肉眼で見える可視光線と肉眼では見えない程の微粒子で構成する不可視光線がある様に、宮主が書いた古事記が難しくて良く解らないと言う者もあると思いました。
そこで今月から思いきって一般の人々から尋ねられた質問にお答えする様な形を通して古事記の中から 光波 を採り出してみよう。
その一
・
初詣
はたくさんの神社に行っても大丈夫ですか。
※ ※ ※
初詣の意味が良くお解りにならないと思います。
初詣の初と申しますのはどの様な意味かと申しますと、神様は目に見えない虚空の様な御存在なのですが、その虚空から地球を生んだり山河草木を生んだり、雨を降らせ風を吹かせ、人をお創になります。
譬えば
魔法の織物があると致します。
一枚の
布
に向って鳥になれと言ったら一羽の鳥に変ります。私の亡くなったお母様になってくださいと言えば母の姿に変ります。
此の様に、お祈り一つで変身なさる不思議な織物の事をたった一字「初」と言う文字にお入れ致しました。
初詣の詣は神様をお迎えする心であります。
ですから一番はじめに参拝するから初詣の意味もありますが本当は、参拝なさる人の眞心で神様をお迎えするのが初詣でございます。
一年の元旦のお参りが初詣とは限りません。
年の始めに私の眞心を神様に差しあげますから神の光を私にくださいと祈ることでしょう。
是れが初詣の意味なのですが、日本の國民の立場から申します時の初詣は、天皇陛下が宮中で
元始祭
と言うおまつりをなさいますので其の礼拝に合わせまして、何処に居りましょうと心身を清め「吾が身を日本の國と一緒に栄えさせ 吾が家族を栄えさせ 吾が友に栄えの神光をいただきます」と申しあげて合掌するのが本来の初詣になるのです。
その意味で自分が最も信じる神前に向って静かに合掌できれば、それが一番宜敷いでしょう。
古事記の中で此の初詣の神様のことを、
高天原
になります造化三神と申しあげております。
天御中主
神美産霊
高美産霊
三神です。
二〇〇九年七月一日