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今月のメッセージ


節分の話

日垣宮主


 或る人が節分の意味が知りたいと言ってきた。
普通、節分と言えば二月の四日頃 立春と言って今日から春になりますという前日、節分祭りをして鬼やらいの豆を撒く行事のことと思っている。
神社も仏閣も同じような豆撒きをする一年に一度の大きな祭祀と言うよりは 日本人の楽しみのようになっている。
日垣の庭では豆撒きはしないけれど毎年 立春祭 は必ず執り行っている。
はじめに茨城県の鹿島神宮へ参拝する。
次に大洗の磯前神社で立春祭をし、日の出に向って祈りを捧げる。
鹿島神宮の神は  避邪 ( へきじゃ ) の神 と言って邪気を避ける神徳をお持ちあそばすので 避邪の神力を拝受する。
次に参拝する大洗の磯前神社は おほあらひ と申して大現日様である。
日の出の神様がおほあらひ様で、磯前様は海神集合の神社と伝えられているのだが、私の知る限り、此の海は一切の神気・神力を呼び集めている荒磯にある。
豆を撒くことはしないけれど、世の中に邪気を許さず、生命燃える太陽の光を迎え、不可能を可能に変えようと祭祀をするのが私の立春まつりで春の節分である。
次は立夏のまつりである。
黙っていても夏はやってくるのに私は立夏まつりをする。
地球に春夏秋冬の四季は自然に周ってくるのだが、その地球に人が住んでいる。
  神様が人を生んだ訳があるのだ。
  神様が人になりたくて人を創られたのであるが、何故人になりたかったかと言えば神々の代りに地球の祭祀をするものが欲しかったからである。
夏が始まる。
では立夏まつりをさせようと言う。
人が神に代って立夏まつりをすると、夏は人の息吹きを吸い込んで人という霊影になる。
人と夏が呼吸を交すだろう。
夏は地球を包みこむから地球が夏の中に入る。
その夏の中へ人が入っていることになれば地球と人と夏が一つになって息をするだろう。
人が祀らなければ夏は来ても夏という季節名で呼ばれることは無いのだ。
おやおや、立夏祭って凄いんだと思う。
では次にやってくる秋はどの様な祭祀をお待ちなのか。
それは次回に致します。

二〇〇九年九月一日

 

 


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