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今月のメッセージ


旧暦と言う暦の話(下)

日垣宮主


冬至 ( とうじ )   旧暦十一月 ( ) の月 太陽が赤道以南南半球の最も遠い点に行く
北半球の太陽は一日の光を一番少なくする
北極が陽の極点で(+)の世界
南極が陰の極点で(-)の世界
地球が息をする
呼 吸 をする
呼は吐く息 吸は吸う息
呼 吸 は(+)と(-)
人が息をする時 必ず 其の息の中で(+)と(-)が交流する
此の呼吸に感応して人体は全身の血脈を(+)と(-)にする
従って冬至は地球が(-)の極点になり夏至は(+)の極点になる

小寒 旧暦十二月 ( うし ) の月 次に陽気が待っている 陰気ランナーの終点 寒風 降雪 である

大寒 旧暦十二月 ( うし ) の月 陰気ランナーが走りぬける時が此の十二月丑の月である。
全身に大地の厳寒衣を漬けたランナーが終点に到着する。
次のスタートラインが立春になる
春の衣に着替えるので 冬の衣を脱がねばならない
その衣替えが節分から十日程の間に当たる。

 斯の様に此の世の息づき 一ヶ年の息づきと生命の磁気波が流れてゆくので 旧暦 と呼ぶ十二ヶ月は正しく 陰暦 とお呼びしたい。
陰暦で一ヶ年は 三百五十四日 である。
陽暦で一ヶ年は 三百六十五日五時間四十八分四十六秒であると伝えるので、通常使用する 日めくりの暦を三百六十五日にする為、太陽暦は四年に一回、二月を二十九日に決めた。
陰暦の方は時々一年を十三ヶ月にする訳である。

 月には新月から三日月 上弦 十三夜 満月 下弦 黒神三日月 などの変化がある。
太陽は月の様に満ち欠けが無い。
その月と太陽と人間に、生命の営みが息づきになって結びつくところに 運命 が出てくる。
生命は太陽の神界から訪れると知る。
霊魂と人の身体が重なるから私は月毎の祭祀を執り行う。その祭祀の折々に月の神からの教えと神伝え言を拝受する。

 旧暦と言い太陽暦(新暦)と言う其の暦を司る 暦の神 がおいであそばす。
日毎に月毎に暦神に手を合わせよう。
“暦神  ( たま ) ( ) きませ”と。

二〇一〇年九月一日


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