今月のメッセージ
幸福への一歩
日垣宮主
或る人の質問に「一年の生活行事・過ごし方と食べ物・などをどの様にしたら良いのか教えてください」と問われました。
人の生き方は、生きる力は、どこから訪れるのでしょうか。
一年の行事も、その行事は、 何処 から、 何 の様に生まれたのでしょうか。
これが分かりませんと一年の生活行事が何であるかが分かりませんので此の意義についてお話いたします。
あなたはお母様のお腹の中で生まれ、そして此の世の中へ生まれ出したのです。
ですから、あなたの生き方の根ッ子は、あなたのお母様のお腹の中にございます。
生きる力もお母様のお腹の中から頂いて生まれました。
親に孝なる者は如何なる不幸の運命を持つ者でも其の運命を避けることが出来ますと、江戸時代の有名な人相見が言い残しておりますが、本当にその通りなのです。
では、その親の親のそのまた親と遡りますと、一番初めの親は誰方でありましょうか。
それは神さまです。
神さまへの孝行とは神さまへの恩返しです。
神さまへの恩返しは何を致しますか。
神さまを拝んで信じます。
そして
神さまがお造りになったすべてのものを大切に致します。
大切にすると言うことは、すべてを生かすことであります。
道にガラスの破片が一つ落ちていました。
あなたは黙ってその破片を拾って帰りました。
そのおかげで、その道が安全になったので道の役目が生きます。
此の様に、誰にも知られないところで、すべてを生かすことを
陰徳
と申します。
此の三つを行う人に人相の悪は無くなります、凶相は無くなるのです。
此のことを、有名な人相見は 信仰 孝行 陰徳 の三つを執り行う人に不幸はありませんと申しました。
人の生き方 生きる力 それが一年の行事であります。
過ごし方と食べ物への礼儀などは全部此の中に入っております。
むずかしくて、たいへんな質問でございましたが、答えは簡単でありました。
でも、実行するのは一生の大事でございましょう。
二〇一〇年十一月一日