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今月のメッセージ


あなたは散骨を如何お考えですか

日垣宮主


 此の間、ある人から 散骨 ( さんこつ ) の知識を教えて呉れと頼まれました。
  人にはそれぞれの生き方があり死に方がありまして生きるのも死ぬのも其の人の自由であります。
  神様が人をお造りになった時、人間の意志を神様並みに尊重する様にお生み下さいましたので、人の運命は神様でも自由に変えられません。
  それでは人間の世界が困りますので「お祈り」と言う作法をお創り下さいまして、自分勝手な祈り以外ならば筋目を通されまして協力してくださることに成りました。
  その筋目の中の一つに「人は自己の身体を神の分身であると自覚する事」が入っております。
  では、此の身が神の分身と言う証拠は何処にございますか。
  此の証拠が分かりますと散骨など絶対にしてはならないと思うことになります。

 人体が初めて母胎の中に受胎した時一番初めに何が生まれますか。
  骨髄の中を走る髄液の分子が発生します。
  此の液体が次第に人体を形成して胎児が完成します。
  やがて月満ちて此の世へ出産致します。

 出産した胎児に人間の霊魂は未だ入っておりません。
  臍の緒が切られます。
  その一瞬、 玉依比売 ( たまよりひめ ) の神と申される神様が新生児の体内へ、霊魂を持って入魂致します。
  切った臍の緒の切断点から一気に入魂して新生児はオギャーと発生の ( あかし ) を表します。
  此の臍の緒が人間の身体の  魄体 ( はくたい )   に結びまして身体を形成致します。
  何と
  人都全体の骨の中を流れる骨髄の中を流れる髄液こそ身体形成のエネルギーになっておりました。
  骨髄が生命波を振りおこしまして霊魂を招びますと其の生命波に招ばれて玉依比売の神が新生児の霊魂を運び入れたのです。

 人の骨が全身を保持することは誰でも知っていますが其の骨が其の人の霊魂を招び込むとはご存知あるまい。
  人が死にます。
  骨が残ります。
  骨の中の髄液はどうなったのでしょうか。
  髄液の中へ入った霊魂はどうなりましたか。
人の臍は息をするのです、呼吸しております。
  疲れた時、臍に塩灸をすえますと疲れが無くなる事を知っていますか。
  臍が生命力を塩と火のエネルギーを吸収するからです。
  人が亡くなる時、霊魂は臍から脱け出しますが骨と骨髄の中に秘める霊の磁気波へ霊魂の磁気波が同調しますから、火葬から戻った時、礼を尽くして帰還祭をすれば再び骨の中へ霊波を結びます。
  此の霊波が後に埋葬された時、その大地の土の粒子へ入って参りますから、先祖代々の墓地の土には先祖の霊波が入っているのです。

 斯の事が理解されますなら、死後の 亡骸 ( なきがら ) に対する礼儀が本当に大切であると御判りでしょう。
  是れが散骨の知識へのお答えであります。

2011年3月1日


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