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今月のメッセージ


蘇へれ日本民族

日垣宮主


  一本の鉄棒が二つに折れ曲がってしまいました。
  急いで元に戻しますと折れ口から二つに折れてしまいます。
  少しずつ力を加えまして元に戻します。
  千本も万本も一度に曲がってしまいましたと言うのが三月十一日の東北地方を訪れ襲った大地震と大津波であります。
  一万本の曲がった鉄棒をあなたは努力して一本一本戻しますか。
  いいえ
  どんなに上手に曲げ戻しても元の様には成りません。
  ではどうしますか。

 全部の鉄棒を火の中へ入れて ( ) かし再生させねばなりません。
鉄と言う巨大な姿を次に再生させる様に、今の東日本の国勢が広大な原野に戻りました。
その原野を御覧ください。
しみじみと見ていただきたい。

 海があります。
砂浜があります。
海水が砂浜へ寄せて返して 潮騒 ( しおさい ) の中を泳ぐ影が見えます。
海は海のものです。
砂浜は浜のものです。
そして
砂浜から広がる大地は広やかな大地のものであります。

 陸地があって丘になり山嶽が連なりますと、山々の樹が生まれ岩石が置かれ、夜霧朝霧の中を渓流が流れ落ちます。
流れる小川が次第に川幅を広げながら海へ入ります。

 大地が広がり山脈が連なる其の上に広がる大空があります。
大空から雨が降ります、雪が降ります、雷鳴が轟き、風が舞います。

 地球です、地球に日本列島があります、そして其の上に日本民族が居ります。

 私は今、僅かながら神々と対話ができます。
樹木や岩石と対話ができます、山河の精霊達と対話することがございます。
その対話の中で今回の大津波のメッセージを受けました。
そのメッセージの一つ一つを細やかに書き綴る暇がありませんけれど海の心は分かります、浜の心が分かります、山や川の心も分かります。
一つ一つお聞きすれば ( もっと ) もなお話ばかりでございます。
海が申します――海の生命の営みが日本列島の生命の営みに結ぶ所が砂浜です、その砂浜へ人間達が堤防を築いて海と陸の交流を断ってしまいました。
海水の中に入っている生命磁気が砂浜に生まれる生命磁気に結ぶから砂浜に魚が寄るのです、陸地へ伝わる海の磁気が丘から山々迄昇る時、大地の底に発生する生命磁気が空中へ放射して空から雨を招びます、風を招びます、雪を招びます。
海と山を結ぶ生命の川がお山から砂鉄を海へ運んでくれるお蔭で海の生命磁力が保たれて居るのです。
その川の流れを人間の都合で塞き止めてくださいますな。
海水を塞き止める様に巨大な堤防が築かれたので、今迄砂浜へ吸収されてきた海の生命磁気は堤防に当たる度、海底へ海底へ沈み込んで其の磁気波が凝縮された結果、磁力が海中で爆発してしまいましたので其の結果、地核は変動し大地震を発生させ大津波を生んでしまいました。

 日本列島と申します此の国土の精霊が日本民族に成ります、そして、地球全体の祭祀を致します。
その中心に日本国天皇がおいであそばします。
天皇の初発が神界にありまして海神豊玉比売と玉依比売の神が、ウガヤフキアヘズノ命を誕生させました。
それほど海から発生する生命の磁気は大切な大切な地球の神波であります。
日本の国にだけ伝わる海神と天皇の物語りです。

 私は小冊子「智恵の泉」の中で鬼門と裏鬼門の話を説明しました。
東北が太陽の昇り初めで  起門 ( きもん )   と申します。
此処で日本列島が一日の生命の息づきを致しますが 此の時 日本列島の裏鬼門が息づきに ( こた ) えます。
それが九月の初め日本国土を襲った、天からの大津波でございます。

 私は三月六日に伊勢神宮内の 風日祈宮 ( かざひのみのみや ) に於いて日本と世界の新生祭を致しました。

 六ヶ月たちました。
伊勢の国を中心にした天の大津波発生であります。
日の本ッ国・大八島の国・伊勢の大神・日本民族・此の結びの 太縄 ( ふとなわ ) が今、此の国土から真実国造りへのメッセージを振りおこしております。
私は古事記の中に秘める民族の生命の営みを説いて「古事記眞伝への文 全十三巻」に続いて「古事記眞伝への息吹き」三巻を世に出しますが 心ある人 此の文 此の息吹きを採り給わむことを切に念う。

2011年10月1日


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