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今月のメッセージ


人は死んだら何処へ行きますか

日垣宮主


  沢山の人から質問が参りました。
 人に生まれ更りがあるそうですが本当でしょうか?
 死んで生まれ更るとしたら、此の世で先祖をおまつりしても、その先祖が何処かへ生まれ更ってしまったら先祖まつりなど出来なくなる筈ですが?
 本当のところを教えてくださいと尋ねられます。
 けれど
 今迄誰一人此の質問に応えた者は無い様ですので宮主が此の身で体験したお話を致します。

 私は過去に於いて沢山沢山此の世の中へ生まれて参りました。
或る日
寝ている私の前に色彩の付いた絵巻物が出て参りまして其の巻物に私が生まれ更ってきた前生が全部記してありました。

 一生涯を画き綴った物ではありませんでしたが其処には一人ひとりの姿が写真の様に撮っておりました。
それは
人に前生があると伝えなさる神慮であったのでしょう。
その後私の人生は折りに触れて、さまざまな祭祀を執り行いながら、其の祭祀の中心に居る自己を認識して参りました。
そして
人は此の世の人生の中で前生に於いて生活をしていた 場所 を訪れるものであるのかと思い続けて参りました。
人に霊魂があります。
霊魂が初めて誕生する場処があります。
樹木が三千年の樹齢を重ねますと樹木の精霊が創造の神の神波の中で 人魂 に変化して此の世の母胎へ入ります。
初めて人の身を取る者は必ず 女 の姿を取り子を生みます。
子を生み、その子に死なれて初めて人の情愛を知ります。
人の生と死は必ず天の 摂理 ( せつり ) に依ると知ったのは此の事を神伝へされた時であります。
人の前生がある。
その前生の振り出しに霊魂の誕生がある。

 でも、初めに記した先祖と子孫のつながりはどうなっているのでしょうか。
実例を記しましょう。

 死後八百日経って私が八百日祭を致しました その時 死後の世界を司る神様が申しました―― 二身別 ( ふたみわ ) けまつりをせよ――一つの身は子孫につながり先祖につながります――もう一つの身は其の人の霊魂の故郷へ還ります――そして次に生まれる準備に入りますと申されますので其の様に祭祀を致しました。

 此の事が分かりますと、地球上の人間が何度死んでも、何度生まれても不思議は無いと知るでしょう。
宮主は必要ある時に限って、人の前生を知る事を許されております。
然しながら本当に大切なことは人の霊魂の誕生する世界に自己を結ぶことであります。
宮主は格別の神許のもとに、鎮魂の作法をお伝え致しますが それは 一人ひとりが自己の感覚の中で真実の自己に対面する道でございます。
直日 ( まほひ ) 神修と申しまして道友宛の神修を致します其の神修が人の霊源への結びであることを伝えて此の話を閉じます。

2011年12月1日


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