今月のメッセージ
樹木葬に就いて
日垣宮主
宮主に死後の世界を祀る事を神許されております。
その宮主に樹木葬に就いて教えを求める者がおりますので其の話を致します。
死んだら美しい森の中へ埋葬して貰ったらきっと安らかな思いをすると思いますと考える人が多い様です。
死んでから人々の世話にならない様に私の骨は海へ流して下さいと言って骨を粉の粒子にしてから海へ撒く人もおります。
では
その人達は人の骨が人間形成の為、如何なる働きをするのか御存知であろうか。
死んでから遺骨を墓地へ埋め大切にお祀りするのは何故なのか御存知ですか。
大切なのは人の骨が
何
うして生まれたかを知り、死後の骨が何をするかを知る事です。
男と女が結びますと精子と卵子が結ぶ。
此の時初めて
胎生
するのですが生まれる胎の中核は骨髄の髄液の根元(原子核なら陽子に当たる)で此の中核が
魄体
を形成する。
魄の中に男性の先祖代々に伝わる遺伝子がさながら 一魂 の様になって生まれる。
此の魄体が骨髄形成の一陽になって骨が成長し体格に成ると知っていただきた。
人が死にます。
死ぬ時 脱魂 と申しまして霊魂が身体から脱けて骨の中に魄体が残ります。
此の魄体は火の中へ入っても燃えて無くなりませんので遺骨の中に入った魄体は死者の先祖と子孫をつなぐ力を秘めています。
墓地へ埋葬すると骨が土と一緒になって大地の精気を採り込みますから墓処の土は魄体化します。
元来人は
霊
・
魂
・
魄
三体形成です。
地球と人は結ばれて此の世へ生まれますから埋葬された土は魄体となって其の一族の者に結ぶ能力を持ちます。
正しく祭祀をして家族が此の世から墓参りしますと魄体が家族の者達の霊魂を其の身に映しますので、目に見えない家族の一人一人となって働きます。
ですから
墓があっても家族が墓参りしませんと家族を守りたくても守る力が生まれません。
さて
土へ埋葬せず、樹森林へ埋葬したら其の時埋葬された骨の中の魄体は
何
うなるでしょうか。
樹木になってしまいます。
海へ散骨すると海水になってしまいます。
どうしてですか。
樹木に樹根があって樹根は地中の水を吸収して樹液にします。
樹根が地中の水の粒子を吸い集めます その時 水の粒子と一緒に骨の中の魄体を吸収して樹液化させますので人骨の魄体はやがて樹木化してしまいます。
人は墓処に埋葬され大地の精霊を吸収しながら子孫や家族の持つ魄体の粒子波動へと同化しますので先祖が子孫につながるのです。
樹には樹魂があって四千年の樹齢を保つ時初めて人魂化できますが、それ以前に伐られたら枯木同然であります。
では
あなたは家族を樹林葬になさいますか、海へ散骨葬になさいますか。
人に自由意志がありまして神々と雖、その意志を止めることは叶いませんので如何なる作法を以て葬式をなさるのも自由であります。
民族と家系の弥栄を希う者の執るべき道は自明の事でありましょう。
散骨した者をもう一度人間に戻し
霊魂魄
まつりをする神法を知る者は居ないのが現代であります。
2012年6月1日