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今月のメッセージ


縁結びの神って 誰方 ( どなた ) ですか

日垣宮主


 おかしな質問だと思っていました。
  日本中の神社に縁結びの神徳が表示されておりますから何処の神社でも必ず結婚の式場が用意されております。
  結婚式が縁結びの祭祀でありますと簡単に答えられましょう。
  然しながら 改めて 神様と言う御存在は人間の世界へ出てきて男と女の縁むすびをなさる仲人役などなさる程、人間じみたお方なのでしょうかと考えますと、答えは変わって参ります。
  人と神の関係は、人が此の世へ生まれてくる時 産土の神 と申しあげる神様がお働き下さる所から始まると言う流れがございます。
  説明すると
  産土神界と言う神界がありまして 其処に 人間の霊魂全体を統べ治める、 少名彦那 ( すくなひこな ) 大神が居ります。
  此の神と一緒に、 大穴牟遅 ( おほなむち ) 大神と申しあげる神様が居りまして、此の大穴牟遅様が人間の世界で全国津々浦々、すべての住民が住む在所に産土神社を設けなさいます。
  そして、霊魂の元締少名彦那様と此の世に住んでいる人々、それぞれの先祖と子孫の在り方を御考え下さる大穴牟遅様が 協力 なさって此の世と彼の世の仕組さまざまの結果、男と女を結びなさるのです。
  ですから、本当の意味で縁むすびの神は、少名彦那の神と大穴牟遅の神と申せましょう。斯の様に人と神の間に結ばれる縁があることを是非御理解いただきたい。
  日本に伝わる神の教えが日本民族の豊かな繁栄につながります様 切望します。

2012年8月1日


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