今月のメッセージ
旅の心得一つ
日垣宮主
或る人が申します。
外国へ旅行しますと観光地の多くに其の国の人々が信仰の対象にする教会や寺院がございます。
見物に来たのだから気楽に建築物を観賞したら良い様に思うのですが、何となく気にかかるので、その折々の心得を教えて下さいませんか、と。
さあ、何と答えますか。
あなた自身で判断なさいませと申しあげるのですが、その判断の基本になるお話だけ致しましょう。
私は諸外国へ参ります、スイス、フランス、イタリー、トルコ、エジプト、中国、ミャンマー、イギリス等を訪れますが、立場が、地球文化交流会理事長でありますから、行き先々の民族と交流しました。
民族に民族の宗教がございますから其の宗教に敬意をはらうのは当たり前の事でございます。
ですから
イスラム教の教会へ行けば必ず其の教会の祭祀された神霊に御挨拶いたします。
そして
格別の頼まれ事をすることも沢山ございました。
それはさておき、通常、教会や寺院へ行った時、その教会・寺院には必ず其処を守っている諸霊が居るのです。
その諸霊への礼節がございます。
有難そうな教会だからお祈りしましょうと言って、あなたがお祈りしたら、どうなりますか。
異質の食物を食べされたら機嫌が良い筈が無い様に却って守霊は怒ります。
さりとて無視すれば無念な思いをなさる守霊もございます。
同じ宗派同志なら宜敷いでしょうが、通常の旅行者でしたら、敬意を表して静かに頭を下げましょう。
素晴らしい教会の建物ですネと言って深々と一礼なさいませ。
何と云う良い庭園でしょうと言って一礼なさいませ。
下手な祈りなど致しますと却って邪霊に
憑
り付かれて大怪我いたします。
人は一人ひとり生命と共に霊魂を持ち、霊魂に霊力があるので名所旧跡などに住む下等霊等の餌食にならないことです。
名所旧跡見物中俄に気分が悪くなったら、用心用心、時には塩を口中へ投げ入れるだけで治まります。
旅の心得にお入れ下さい。
2012年9月1日