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今月のメッセージ


日本の国と春分・秋分まつり

日垣宮主


 六月のメッセージで宮主は宇羅盆会 ( うらぼんえ ) 彼岸会 ( ひがんえ ) の話をしたが其の時、お盆まつりは月の神様に・亡くなった人達のみたま ( ・・・ ) が安らかであります様お祈りする祭祀で、お彼岸まつりは日の神に向って みたま の安らぎを祈りますとお伝へしました。

 日本の国の歴史の流れで、人が死んだら( ほとけ ) 様と呼ばれ、仏様の意味が仏教の世界へつながって、長い間人が死んだら寺の僧侶が必ず供養して下さると云う風習が自然でありました。
 日本と云う国体は天皇を中心にする政治の中で保たれると云う きまり がありましたので天皇陛下は 神道一筋 の民族の中心に存在します。

 朝鮮や漢民族との交流が天皇と云う血統の中へ仏教を導入致しましたが、天皇が仏教の信者に成ることは無くて、天皇を退位なさった後出家と云う形式で天皇家を退きました。
 でありますから
 宗教で民族間の対立を無くそうとした智者が神も仏も元来一つでありますと言って神仏混合の道を説き、何時しか此の国では神社と寺院が自然に結んだ様です。
 仏教で悟りに到る歩みの事を到彼岸と申しまして此の国の人は一年の中へ春と秋のみたま祀りを「お彼岸まつり」と称し、仏教のお盆まつりと共に、亡き人への供養を挙げて寺と僧侶のツトメの様に理解した流れがございます。

 日垣宮主が生と死の問題に取り組んで、人と肉体と霊魂の結びつきを明らかに致しまして「神道葬礼」と言う本を出版したのですが、そればかりは神も仏も一切関りの無いところで、人と霊魂と死後の世界を此の目で確かめ此の心で感覚した記録が生んだ物語りなのです。
 その目で見、その心で知る神々の世界が私に太陽と生命のつながりを教へ、月と霊魂のつながりを教へて下さいました。
 そして
 日本と云う国土に魂が入っていると知り、その国土に生まれる人は皆日本と云う国土の魂を貰った 日本魂 の生き者であると知りました。
 さあ大変です。
 春分も秋分も彼岸と呼ぶ世界は太陽神界では無いか。
 だから、生まれた人も死んだ人も、お日様の生命でありお月さまの霊魂なのです。
 是れが判ったら 人間として 此の世へ生まれるのも死んでゆくのも 悉く お日様とお月様への正しい礼儀作法を知らねばならないでしょう。
 では誰方 ( どなた ) が其の礼儀作法を教へて下さいますか。
 お日様とお月様以外に無い筈です。

 生きて息をしている人間。死んで息をしなくなった人間。それぞれが此の世で知らねばならないのは、本当の生き方です。本当の死に方でしょう。
 そして死後の人間が如何様な霊体となって、如何なる生命体になっているかと云う知識なのです。
 改めて私が日本国と春分・秋分のまつりざまを如何にするかと云う問題を提示した訳であります。

2013年7月1日

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