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今月のメッセージ


日本民族 生命の故郷 京の北山の話

日垣宮主


 日垣宮主は神道日垣の庭と名乗る神道の学問処と主宰します。
 鹿島神宮の神と香取神宮の神に導かれまして 神道と言う 歩み路 を辿って参りました。
 そして此の歩み路からさまざまな人生を学び、歩み続けるうちに会得した知識の数々を綴りまして、神道書籍数多 ( かずあま ) を出版しました。
 人寿九〇を過ぎたところで漸く私は此の世へ生まれた意味の一端を感覚しつつあります。
 辿り着いた世界に神道と云う神 ( ・・・・・・ ) の御存在を知った。

 天地万象 地球 民族 国家 など悉くを生み出す根元があって 此の根元を 天地初発 ( あめつちはじめ ) の時と説きました。

 時が生命体なのです。神なのです。
 ですから
 宮主の求める神道は、人間が今生きて息をしている此の一刹那、時間と空間の交叉点に発生する創造生命力が ピカリッ と光って此の全身を包む光波の道 ( ・・・・ ) であります。
 此の光の道は光の粒子の波動が生み出す道でありますから 本当に 不連続の連続であります。
 そして
 此の光波新生道を生みなさる神界のことを古事記の中で 別天津界 ( ことあまつよ )  と表現しておりますが、別天津界の存在地点は誰にも分かりませんので 虚空神界 と表現しております。

 人間は身体を持ち地球上に息をしておりますから、確かに無形から有形が生まれると云うその生命の営みも 必ず吾がものにせずにおれません。
 そして其の生命の根元を求めますと、磁石の針が北極を指す様に生命の磁気が北辰から降ってくるのに氣がつきます。
 私達人間の生命波動が全て北辰に結んで居るのです。
 然うなのです。
 神道とお呼びする 神魂 ( ・・ )  が虚空に浮かんで私を招ぶのです。
 そして其の神魂様の生まれる世界が北辰でありました。
 京都と言う市街が此の世に在りまして其の京都の 北 に北山と呼ぶ山郷 ( やまさと ) がございます。
 京の都は天皇の生命の振る郷でありまして、本当に神道魂 ( ・・・ ) と同じ様な、神の波動を生み出しておりました。
 そして其の神波の根元を京の北山に秘めておりました。
 宮主は長い間此の北山の、中川八幡宮の神に参りまして神を祀る修行をさせて頂きました。
 奈良の三輪山の神修から葛城の一言主神社へ導かれ、更に笠置山の神霊へ神縁を結んだところで、初めて京都の北山の中川八幡宮へ招ばれまして二〇ヶ年に亘る月毎の神修を続けましたが、初めは奈良の笠置山の大倭国魂 ( おほやまとくにたま ) とお呼びする神霊が宮主と一緒に中川八幡の神山へ御移り下さって 眞心 ( ・・ )  と称する神光の中へ宮主を御包みくださったのです。
 やがて
 此の神修へ 八幡大神 がお姿を表して宮主を九州の宇佐八幡宮へ連れて行ったのです。
 そして
 御祭神 比売大神 が親しく八幡神魂の眞姿を宮主へ御伝へ下さったのです。
 そして
 八幡神魂が比売大神と申しあげる母なる大神で其の神座の根元は北辰( あめ ) 眞一 ( まひと ) つと申しあげる神の氷の世界で、此処が神の北山であることをお示し下さったのです。
 九州から戻って京都の北山中川八幡宮へ参りますと
 今度は
 中川八幡宮の背後の岩座様が、神社の前を流れる清流の向う側の神山こそ 比売大神 で此の大神に従う神法・鎮魂の神々の中に、物部 ( もののべ ) の神や占部 ( うらべ ) の神そして十三 ( とみ ) 神魂の御存在を宮主宛お伝へ下さいました。
 此の神法・( まじな ) いの神が、宇摩志間遅 ( うましまぢ ) 大神でありました。
 京都が天皇神魂の在所である京都御所内と大元宮とお呼びする祭祀神山へ宮主を招んで幾度 ( いくたび ) が日本と世界のみたま祀りをさせなかった神縁の地と心得て居た私は、初めて此の北山の静寂境こそ天皇神界の神源であることを認識したのです。

 深々と祈ります。此の神境に現代の我慾の波の訪れ無きことを。

2013年8月1日

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