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今月のメッセージ


睦月の意味を改めて

日垣宮主


 旧暦で一月のことを 睦月(むつき) と申します。言葉は国土から生まれる意志の表現力であります。
 言ひ伝へに依れば親類縁者が集まって親睦をはかる月と記しますが一月、お正月の意味も入っておりましょう。
 宮主は前に「シハス」の意味を説きましたが、その中で、大切な心得は冬至祭にあると申しあげたが、冬至の祭祀が終らないとお正月の元旦祭ができません。
 神話の中に天照大神が天の岩戸へお入りあそばし、その後、夜が明ける日が射して参りますと言うお話があって、此の冬至こそは日の神様が新しい年を産む為十二月の冬至から十日間の参籠をあそばし冬至明けで新年の初日の出を迎へると言う日本民族に伝はる大切な心得でありました。
 お日様のお出坐しが冬至明けで元旦祭になりました。
 此の神儀が本当に理解されませんと ムツキ の意味が分からないのです。
 国語の ム は産霊(ムスビ)の意味があります。
 ツ は星神様のことです。
 お星さまは母神であるイザナミ大神の衣になっておりますから、母神の産霊の月が本来の睦月の意味と心得ます。
 お正月の門松は天と地の神木様で神様を迎へる神籬(ヒモロギ)であります。
 産霊は夫婦のむすび・天と地のむすび・人と神のむすび・万象形成の神力のことでありますから ムツキ と称する新生の年に改めて合掌いたします。
 次回は如月(キサラギ)について述べましょう。

2014年2月1日

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