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今月のメッセージ


水無月ってどんな月

日垣宮主


 現代の暦で六月の名称を水無月と申しますが、元来の暦の立場から申しますと(旧暦)六月の一日は、皐月さつき )の四日で六月の二十七日が水無月の一日に当ります。
 ですから、日数を数へる意味で六月は六月でよろしいのですが、本当のところ此の世に生まれて居る私共にとって人生を如何に生きるべきかの方針を立てる道に二つは無いのです。
 七月と云う月は 文月ふみつき
 と申しますが人生の波は七月二十七日から初めて文月の働きに入ります。
 何故此の様なややこしい事を申さねばならない理由を申しましょう。

 人は地球上に生まれた生命体であります。
 此の世の人間はいったい何の力で生きているのでしょうか。
 息をして空気を吸うから生きています。
 空気の力で生きている人間ですから空気の中に生きる力が入っています。
 山 川 草 木 すべて息をする生きものなのですが同じ息をしながら生き方が違います。
 息をする生き物が千差万別なのですが、その中で考へる生きものは人間だけの様に思へるのです。 山川草木そして森羅万象の全ては人間の様な智能を持ちませんが、雨を呼び風を呼ぶ能力はいったい何処にあるのでしょうか。
 子供の頃から知りたい返事を神様から頂くことにしました。
 その結果私の中の神様がいろいろ数へて下さいました。

 地球上の生き物は お日様から生命を頂き、お月様から霊魂を頂くと知ったのです。
 呼吸は吸って吐きますから人も大地も生きていると知って、その呼吸は太陽の光と月の光から生み出されるのだと知りました。
 ですから太陽と月の光の中に秘められる不思議な生命力を人間の智能が知った時、私の目の前に太陽暦と太陰暦が表れたのです。

 森羅万象と人間をつなぐ息づきを尋ねますと夜と晝が顔を出しました 夜と晝が息をするのですが その息づきと人間の息づきを尋ねたら 旧暦の方が人の生き方を調へる智恵を授けて下さいました。
 その智恵に依って 水無月と文月の姿を眺めてなさい。
 神道の古事記眞伝への文が参考になりましょう。
 寒暖二流れを調和させる水無月が夏至の頃から働き 文月になりますと空気の流れが万物に稔りをもたらすのです。
 月の暦の神々の世界は素晴らしい!

2014年7月1日

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