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今月のメッセージ


文月の話

日垣宮主


 月の暦で七月の事を 文月ふみつき  と申します。
 今日は文月の三日月まつりを致しますので、文月の神様を御招びせねばなりませんので、如何様な祭祀をするのでしょうか。

 七月七日をお星さまの世界で、タナバタ様と申し、すべての生きものが希望する思ひをタンザクに書いて、竹笹に結び付け、天の川の神様にお届けする風習がございます。

 七月三日は文月のお月さまが、ミカツキの神の名のりを致しまして、此の世の中の生きとし生きる者達の為にお祈りをなさいます。

 それは三日月の神様が 霊影 と云う光と影になって此の世の全ての生き者達を 祭祀 なさるのです。
 祭祀には必ず 祈り がございます。

 人間が祈りを捧げます時、その祈りに応へなさる神々が必ずお出坐でまし下さいます。
 人間は此の世の生きものの中で格別の祭祀力を持ちますが、その祭祀力には必ず 祈り が伴ひます。

 神々が神様の世界で息をなさるから此の世の万象が生きてゆけるのです。  息をするのは神さま方の 歩み でございます。神の歩みを 足踏あふみ と申します。
 地球が生きてゆけるのも人間が希望を持って生きられるのも、皆んなみんな歩みでございます。
 神輿をかついで人々がワッショイ ワッショイと歩みを進めるのは神さまの歩みと一緒になって呼吸する生きざまなのです。

 神界に天の川があって お星さまが川の水の姿で表れます 七夕まつりは祈りの神輿をかつぐ神々が 生命の川 へ入って此ちらの岸から向う岸へ向けて ワッショイ ワッショイとお渡りあそばすのです。

 その祈り札を下さるのが文月の三日月様でした。
 日本中の産土様がいとしい氏子達の為 祈り札を御取り下さいます。
 三日月様 神様の祈り札を是非とも日本の国の伴垣へ御渡し下さい。
 国を挙げての祈りをお聞き入れ下さい。陽暦七月二十九日が陰暦・文月三日月であります。
 陽暦の八月一日が 八朔はっさくと申しまして元来の八月の新月で、翌日が旧暦の七夕であります。
 文月の神魂の歩み吾れと共に在れかし。

2014年8月1日

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