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今月のメッセージ


神無月の話

日垣宮主


 太陽暦と太陰暦がある。
 此の世の中に不用なものは何一つ存在しませんから二つの暦が在るには必ずそれがだけの意味がございます。
 太陽は陽の氣の表れ 晝の神様です。
 太陰は陰の氣の表れ 夜の神様です。
 夜になると必ず天から夜露が降りてきて此の地上を潤ほします。
 太陽の光りは地上の湿氣を吸収します。
 世の中の活氣は太陽の光波の力ですが 若しも月の光りが無かったら此の世の生きものに生きる力を下さる神様が居なくなります。
 ですから
 人は太陽暦と太陰暦の二つから生かされております。
 今月は十一月ですがこれが太陽暦であります。
 その十一月に太陰暦の九月と十月が二つの数があるのです。
 九月を 長月 と申しまして其の意味は前に申しましたが其の長月様が表と裏の二流れに分かれたのです。
 此の流れの事を 閏月 と申しまして言うならば 地球の呼吸を吐く息と吸う息に分けて調節なさる神様が深く吸ひ溜めなさって二度吸ひ次に深く強く息を吐き出す様です。
 昔から此の国は太陰暦で生活したので陽暦の十月の事を昔通り 神無月 と申します。
 何しろ日本語には生み出す力が強く働くので十月を神無月と呼び十一月を霜月と呼びましたので十月の中には月の神様の長月とお日様の世界の十一月が一緒の働きを同時にします。
 表の生活予定が十一月です。
 裏の世界で見へない約束ごとで九月と十月が働くのです。
 前回は長月の話をしたので今回は神無月の話をします。
 数字の働く世界に依りますと 十一 は翌る年の運命形成力に深く関ると承知していただく。
 そして神無月の言ひ伝へによれば“全国の神々が神無月に全部出雲の国へ集合なさるので全国の神社の神が不在になります”とお聞きしております。
 けれど
 宮主の感覚に 神不在 はありません。
 のりとの中で高天原に神詰まりますと申す通りで高天原が天照大神の光波界なのです。
 改めて宮主が説きます。
 カンナツキと申す日本語で  は見へない神々の世界のことです。
  は天地間一切の中に充実する神力の世界。
  は生きとし生けるものの生命のひびき出す心の世界 人間なら全身の血汐の叫びであります。
 此の世の運命は本当にカンナ月の働きなのです。
 人々は、取り別け此の国の人は 日 月 星 を心から尊び奉るところから幸福の到来を信じるべきであります。
 太陽と月と吹く風の神の国日本を礼拝致しましょう。
 やがて立冬です。優しいお日様の冬です。

2014年11月1日

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