今月のメッセージ
産土 の神様のこと (七)
日垣宮主
うぶすな ウブスナ 産土 いったい此の神様は何の為に生まれたのでしょうか。
今迄六回に亘りまして綴ってきたらウブスナの神物語り。
昔 宮主は産土の神と題する小冊子を出版致しました。
澤山の人がお読みくださいました。
幾ら書き綴っても どれほどお読みいただいても だめなんです。
あなたの 思い が産土様と一流れになって貰ったら其の時本当に良かったと思うのです。
今月の 心の便り の中へ私は心と知識と智恵と人生の話を書きました。
本当のことを書いたのですけれど実は もう一つ奥の世界がありまして是れは 産土の神の世界が動かない限り感覚できない 世界なんです。
人は死ねば土に還ります。
生まれてくる時 母胎 から生まれるのですが母胎は母の腹で 肚 とも書きます。
月の土 が肚です。
「玄胎」と言う言葉がありまして 人の生まれてくる一番
元
の種子のことを玄胎 原胎 元胎 と言うのですが此の玄胎も 月の
台
の神様と言う文字なんです。
ウブスナと申します 海へ行きますと 砂浜があって其の砂の一粒一粒が別々に生きて集合して砂浜です。
此の砂の一粒一粒が独立している様に神様の世界のウブスナ様は無限に 無数の お姿で活きている創造神魂なんです。
一粒の砂の中に宿る世界があります。
此の世の砂ではなくて神界の砂の一粒一粒で その一粒子の中に一つの世界が入っているのです。
その一粒が一人の人間になっていると思ってください。
一粒が一つの世界です。
一人の中に一つの世界です。
その悉くを全身になさる総産土大神の御存在を遙かに拝み奉る。
拝み 拝み 拝みつづけたら いつの間にか私の心が消えて無くなって温かな 思ひ の世界へ入っておりました。
何だろう。
此の世界
何かしら限り無い呼吸の世界
温
もりが息をしています。
斯うなったら もう 産土の神のことは説明できません。
あとは やはり 古事記 神代の巻の世界へお訪ねいただくことと思います。
二〇〇七年二月二十七日