今月のメッセージ
さつきの神意を解く
日垣宮主
漢文字で 皐月 と書きまして五月の別称でありますが、数字の五をサとは読みません。
けれど日本の国では昔から旧暦で四月のことをサツキとお呼びするのです。
暦に太陽暦と太陰暦がありまして現在は一月から十二月迄太陽暦を使用致します。
ところが
昔から此の国では日常の生活全般に亘って月の神様のお力を戴くのです。
日本と云う国は日の本の国と申しまして太陽の神様を中心に致しまして天照大神を中心にする精神の国なのです。
けれど其の国民は皆んな 月の神様 を中心にする生活を致します。
何故でしょうか。
人間と云う生き物が月の神の恵みの中で生きていると知っているからです。
生まれてくる時世の胎内に宿りますが此の胎内は 月 の神様の生命を生み出す不思議な生命力の世界であります。
お月さまは初め 無月 と申しまして翌日から新月が生まれます。
此の月の神力が人間の智力を生んで下さいますので 三日月 上弦 十三夜 満月 下弦 黒神三日月 と其の神徳を尊ぶ祭祀が生まれました。
宮主も、初めて人間の霊魂の誕生する根元に触れた時、そこに月の神様の御存在を知ったのです。
その時から私の生きる道は月の神様の光の道になったのです。
そして太陽は生命を生み出す原子核様で月は霊魂を生み出す電子の發生源と教へて頂きました。
神様は新月から始まる月毎の霊源電子に名をお付けになりました。
その中で弥生迄は解説しました。皐月の名称に就いても説明致しましたが、いざ皐月様のお出坐しが四月二十九日となりますとむずかしいのです。
已むを得ず皐月の神様に解説をお願ひしました。
たった一言
“サツキとは吹きぬけてゆく神の風のことである”と申されました。
古来、サツキの風の吹き流しなど申す声は聞きましたが本当に、無欲 無我 純白 の風がサァーッと吹きすぎる其の風に本当の風の神様が乗っていました。
宮主は改めて皐月の空に煌めくお星さまの中に眞実の純粋を礼拝します。
2014年5月1日