今月のメッセージ
日本家屋の門の意味
日垣宮主
日本の国の家屋に
日本民族は元来 心 の民族で 心 を正す礼節を生まれた時から教へられます。
美しい水を張る
此処で産ぶ声をあげるのは新生児の生命力がうみだす人生への門そのものでした。
目鼻立ちが調いますと頭の上から足の下までの造作が生活を始めます。
生きものはそれぞれの魂に合わせた環境を作ります そして その中で生活します。
さあ
大地に立つ人間が一番初めに生み出すのは呼吸でした。
出たり入ったりする息づきの豊かさが生きる力になります。
家造りは人の息づきから始まるので出たり入ったりする活力が家屋の出入口に一人ひとりの人生模様を表すのです。
年の初めに門松を立てて人生の豊かさを祈るのは日本人の生き方の根元と申せましょう。
門松は 神処待つ でありました。
清浄に掃き清める家々の門こそ一人ひとりの魂の息付きなのです。
訪問 と申します表現に日本民族の礼節の豊かさを感覚しましょう。
活力の源泉 を一人ひとりの容貌を拝見する時 必ず眉目の清濁を通して感覚する その眉目こそ人間一人ひとりの門構へなのです。
2015年9月1日