お月様のおまつり
毎月、宮主が執り行っている祭祀は次のとおりです。
- 日次祭
- 毎月一日の朝一ヶ月の司神を招び顕神祭。
- 三神祭
- 天照大神 月読大神 素盞鳴大神に依って人は其の身を保つので三神の奉齋を毎月一度執り行う。
- 月次祭(ツキナミサイ)
- 太陽に太陽暦があり月に太陰暦がある。
太陰は霊魂の發生源で人間以外の地球万象の霊魂の根元界でもあるその動きが毎月変化してゆくので月次祭に於いてその神躍を祀る。
新月が陰暦一日である 即ち月の誕生日である。
人は月神から霊魂を貰うので月次祭は霊魂誕生まつりになる。
- 神修身体拝受祭
- 月次祭の時 日垣の庭の道友は吾が霊魂の古里より神の道を歩むべき神力を拝受する祭祀をする 神修身体拝受祭である。少名彦那大神が主神である。
- 月映(ツクバヘ)祭
- 月神が霊魂を分ける其の神力が人間に関わりある諸霊(スダマ達を含む)を鎮める岩座に月映神座と名付けてある その岩座まつりをするなら其処に氣雲と言う波が生れその波に人々を乗せる。黄泉大神の全身を彩る星神を齋き祀る。
- 三日月(ミカツキ)祭
- 新月から三日目の月神を祀る 三日月の神鏡が祭祀をなさる時オリオン星の神が生命眞清水(イノチマシミヅ)を湧かせて霊火(タマビ)・霊影(タマカゲ)・奥都城(オクツキ)を結ぶ。
人体の奥に神秘の霊影を鎮め祀る所があって是れを奥都城と呼ぶ。
三日月まつりが生命溢れる霊影を新生させるので此の神力を亡き人々にも捧げて 奥都城まつりをする。日の神が三日月の鏡へ出雲神界を映して霊影をお祀りになる。
- 上弦祭
- 東の空に弓弦(ユヅル)をかけて上弦の月が心を祀る その心は新生の心であり陽の心である。
此の神の力で過去の因果律を変えられるので亡き人々の遺体(ナキガラ)新生の秘め事も上弦神界から振りおこされる。
新しい世界を創る政治の神力拝受の祭祀も此の上弦から生れる。
- 十三夜祭
- 無から有が生れる一点がある。
時間と空間の交叉点がある。
十三夜が其の交叉点まつりで神霊が現實界へ神力を發動させる祭場を天の叢雲の剣の神が働いて富(トミ)神界を齋(イツ)きまつるのが十三夜祭で 満月祭は十三夜神力に依って成就する。
- 財宝祭
- 財府と呼ぶ神座があって財宝を祀っている。(十三夜に執り行う)
今迄人間は智恵・才覚・努力 などに依って財産を吾が物にしてきたが本当の財産は 人徳 に応じて財府から分け与えられると知らねばならぬ。
神様の氣嫌をとってみても財運は来ない。
必要あって天下のまつりごとする所へ神界の財府の扉が開く。
人にとって天下のまつりこととは何であるか 己が人徳を養うことが一つ 親への孝養が一つ 更には万象を齋き祀ることである。
宮主が祀る財府の神々は多い。
その神々が十三夜と満月の神座から祭祀をなさる。
諏訪湖の龍神が神力を籠める紙の折鶴は財神の符にして参加者へ是れを頒(ワ)けている。(毎月)
大麻山頂の神瀧に坐す 鵞麻(ガマ)神仙が財運の齋主になると神約してきて以来毎年弥生の月に 紙神の折り鵞麻 を希望者に頒ける。
- 富士祭
- 富士山に黄金神柱が立っている。虚空神力の柱である。
此の柱は大山祗の神柱で日本列島を支える。又、日本国民を支える。
日本國天皇も日本國を支える柱なれば富士祭は天皇まつりを兼ねる。其の神力を十三夜の月から拝受する。
- 満月祭
- 地球が呼吸する 人も呼吸する 呼吸が乱れると人も地球も病氣にかゝる その乱れを正す神力が満月の神界に秘められている。
月が胸いっぱいに神氣を満たした所から万象を活かす力が動きはじめる。
海水に干満があるのも海の呼吸であり地下水が生命力を保つのも満月の神力が影響すると解れば毎月の満月祭に依って人生の乱れを調えると言うことも理解できよう。
人も地球も弥栄(イヤサカ)を希(ネガ)って満月祭をする所以である。
- 参願商魂祭(サンガンショウコンマツリ)
- 人生に豊かな稔りを齎(モタラ)し給えと祈るのが商魂祭で 八重事代主大神(ヤエコトシロヌシノカミ)が中心になる。
作物は大地の神力で稔ってくださる様に人生の豊かさも根元は大地のエネルギーである。人生と云う大地が神界から分けて下さる。
商いの繁昌も人と人の取り引きの様に見えるが其の間に大地の神々の援けが無かったら忽ち衰微するのだが殆どの人は是れに氣がつかない。
海水に塩が含まれる 其の塩が大地の活力を蘇らせる。
商店の門前に塩を盛る意味も此処にあると知るなら一年に一度八重事代主の神座のある土星に向けて執り行うところの商魂祭の意義も理解されよう。
二〇日(陰暦)が商魂祭に決めてあるのは月の鏡を此の日に太陽がお祀りあそばす所以からである。
- 下弦祭
- 東の神力を上弦祭とするなら西の神力を以て下弦祭とする。
上弦も下弦も心を祭るのであるが下弦の神力は「消滅神力」である。悪事・災難 には因果律が関わるので簡単に消えてくれないし病氣も消え難い存在と言える。
その中で下弦の月は天と地を結ぶ磁氣の神力を使って再生神力とする。巨大地震發生の予告がある時未然に祈願できる安全帯は下弦祭と言えよう。
人が下弦の神へ心の便りを差しあげる時願が神々へ届くのでその神法を伝えてある。
- 黒神(コクシン)三日月祭
- 新月の前に無月があり新月の三日前に黒神三日月祭をする。
アンドロメダ星雲神界に坐す素盞鳴大神の神力を以て 運命形成祭をする それが黒神三日月祭である。銀河の世界から降る宇宙線が出雲神界で運命形成神力に変る。
人も世界も運命形成の波に乗っている。その運命は善悪共に是れを人と神の意志と言える。その運命を祀り更には己れ自らの中に新しい運命形成を希うことである。
地球・人類・世界 を挙げて黒神三日月の神を拝し奉る所以である。
- みかへり祀り(毎月の終りの日に執り行う)
- 宵まつりがあって翌朝の本まつりに先立つことは皆知っているが此の宵まつりが 過去への感謝祭であることを知らない者が多い。
過去に感謝せぬ者に新しい世界を貰う資格は無いと知るなら幸いである。