読書のすすめ 11
天皇の神界
天皇は神様では無かったと宣言されたのは長期に亘る大戦の終了した時であった。
神で無かった天皇を神様ですと教えられた日本の國民は
騙
されたのか。
生命にもつながる程の事です。騙される様な日本人では無いでしょう。
本当は 心の奥底で 皆んな 天皇が神であることを知っていたのです。
日本民族の中を流れる血の中に脈々と伝わる先祖伝来の叫びが消える筈が無いでしょう。
理屈無しに
納得
する民族の魂があるのです。
私は遠い昔になった昭和五十五年の一月十八日、明治神宮の神域内の齋館をお借りして「直日学びの会」を開き、その時初めて天皇と神界のお話をしました。
人は一人ひとり肉体を持ちますが此の肉体を初めにお創りくださったのは如何なる 神 であろうか?
そして 今 斯うして息をしている此の息づきの根ッ子は何処にあるのだろうか?
考えて
判
る様なことではありません。
現実に 神と対面する 神々と交流する。
肉体の無い生命体と交流する時、はじめて人は生命の世界を感覚します。
感覚しても しなくても 在るものは在るし 無いものは無いのです。
斯うして私が辿った神々への道の中に、厳然として存在する天皇神界があった。
そのお話を綴ったのが此の、天皇の神界物語りであります。
お読みになる あなた が日本人である限り 此の話は 理解する話では無くて 御自身の中に働いている生命の世界の響きを其処に感覚なさる筈であります。
今 宮主は「民族の帖」と題する一書を出版すべく準備中でありますが、此の本に記す生命の営み物語り、生と死の物語りに併せて、天皇の神界物語りをお読みいただきたい。
古事記と言う日本最古の神書の中に記すところは、神と人の眞實物語りでありますが 従来 誰一人として此の神伝えを解く者がありませんでした。今、初めて是れを
言説
く「古事記眞伝への文」と題する宮主の著書も現在第十巻迄皆様方へお届け出来る様になりましたが 二十八年以前 天皇の神界を世に出した其の一文に花が咲き實がなる時の訪れを思いながら此の
度
の読書のすすめに筆をおきます。
二〇〇八・五・三十
天皇の神界 A5判●135ページ●価格3,150円
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