読書のすすめ 17
産土の神のお話
やれやれ、やっとのこと産土の神のお話を綴ることができました。
なにしろ
昔から聞きなれた神様のお名前であるのに此の神が如何なる神であるのかを知る者が居なかったのです。
それは然うでしょう。
私はウブスナでありますと言った神様が居ませんから判る筈が無かったのです。
ずっと昔「産土神」と題する本を書きましたが、これは、
言解
の神と申しあげる神にお願いして神伝へを記した本でございます。
今回、出版した産土の神のお話は読んで字の通り、産土の神がお話あそばすところを記した
稀有
の書物でございます。
天地創造の世界があります。
いったい、どの様な世界でありましょうか。
説明できません。
どうして説明できないのですか。
何も無い世界が此処にあると致します。
何も無いのですから何も無いのです。
その、何も無い世界から此の世の悉くが生まれてくると思ってください。
いったい、何処に在ったのでしょうか。
神々すらも此の、何も無い世界から出てくるのですから誰一人として此のところを知りません。
その中に人が生れました。
人の中に 血汐 が流れていて此の血汐の中に生命の粒子が息をしていて 心 になったり、 思ひ になったり、活動力になったり致しますので人は此の身の中を深く知るところから、生まれた根元を尋ねます。
そして尋ねたところに、産土の神の声があったのです。
その声を綴っておきました。
それが此の本です。
未来 永劫に亘って、人は 此の本を忘れないでしょう。
此の本の中から己れ自身を悟りましょう。
別に沢山神道書を出版いたしましたので其の中で特に、古事記眞伝への文十二巻と民族の
帖
が、此の産土の神のお話に連動すると思います。
世界中の人に読んでいただける時の来ることを待ちます
。
二〇〇九・五・一
産土の神のお話 四六判●208頁●価格2,500円
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