読書のすすめ 19
天孫降臨物語り
日本の国に神話が語り伝えられて其の中に天孫降臨のお話がございます。
天照大神が豊葦原の瑞穂の国の乱れを直す為 天の忍穂耳の神を差しつかわす事になりました。
天の忍穂耳の神は瓊々杵命と言う御子神を代りに御つかわしあそばします。
瓊々杵の命の子孫が日本国天皇でありますと言う神話の事を天孫降臨と申します。
天照すの孫の事を天孫と申しました。
ずーッと語り伝えられた神話ですから意味はわからなくても其の侭 何の疑問も無く伝わったのですが、古事記の神代の巻を宮主が神々と御一緒に解説して参りますと、天孫降臨のお話が日本民族全体に関わる神伝えであり更には人間一人ひとりが此の世に生まれて来た意味合いの程が此の物語りの中に悉く含まれて居ることに気が付いたのです。
人間一人ひとりが持つ生命と霊魂と肉体が「天孫」であったのです。
人の命の営みが天照す大御神の生命力で其の生命の営みを人間から天に結びますと人の中を神が流れ始めます。
神が人の中を流れる、その流し方を書いたのが天孫降臨物語りです。
お考え下さい。
天から瓊々杵の命と言う御方が一人地上へ降りてきて、その御一方が人間の世界の乱れを正すことになりました、それを天孫降臨と申しますなどと言う事を信じられますか。
私は信じない。
天皇が人間ですと言って人間宣言をなさいました。
けれど本当は其の人間が神でした。
人が本性を神であると覚る道こそ神道であり、古事記眞伝への文十二巻でございます。
ですから古事記眞伝への文十二巻を読んだ後、改めて別巻『眞伝への文 天孫降臨物語り』をお読みいただきますと、やはり、天皇が素晴らしい神であり私達が天地創造の神の神子であることが理解されるでしょう。
神界が、今、現実に、私達と共に躍動あそばすと知る其の喜びを、お分け下さる日本の国の宝が古事記でありました。
只、その神宝の扉を開く事が至難の業であったのです。
宇宙物理学が、光子・光量子の学問が此の神宝古事記の扉を開いて下さった事を感謝致します。
二〇一〇・三・一七
天孫降臨物語り 四六判上製本●204ページ●価格4,200円
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