読書のすすめ 6
誘我帖の話
無我になるのが修行であると教えられて素直にうなづく私。
小学生 夜半 独り坐っていた。
何かゞ鳴り出した。
私の中でジィーンと鳴り続ける響きが気持良くて夜半に独り坐っていた。
大人が書いた本の中で無我についてを読む。
さっぱり判らない。
祭礼になった。
みこしをかついだ。
子供みこしをかつぎながら唄っていた おかしな神よさし言葉。
そのうち 気持が良くなって酔っぱらったみたい。
ゆぅーら ゆぅーら ゆられながら みこしにかつがれたみたいだった。
是れは私の大切な 私と言う 我の流れ みこしが生み出す神我と みこしをかつぐ私の眞我のひッき合いだった。
それから現在に到る迄 それはそれは沢山たくさんの人生を歩んできた 結果の本が一冊 我をすてるのでは無い 眞實の我れを求めるのが人生だと思いながら綴ってきた本 それに誘我帖の名を付けた。
子供の頃私の中で鳴っていた響きが大人になって此の様に鳴り出した本 誘我帖。
民族って何だろう。
人間って何だろう。
生きること 死ぬこと それは何だろう。
私の中で鳴り出す眞我を綴って目下
民族
の
帖
をまとめているので 誘我帖に続いてお待ちいたゞきたい。
二〇〇七・十二・三
誘我帖(二) 四六判●160ページ●1,890円
誘我帖 新書判●112ページ●1,260円
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