読書のすすめ 32
古事記眞伝への文 全十二巻
最近、日本の国に古事記と言う本が在りますと言う宣伝もどきの動きが見えます。
日本最古の歴史の書でありますと言います。
そして更には日本神話と申しまして尊い神様が天皇の祖先であったり天地を創造したりなさいます。
日垣宮主が古事記眞伝への文と題して書き綴りますお話は、古事記を歴史物語りに致しません。
神代の巻に限って解説するのですが、神代は神々の世界の事で 神世の巻 であります。
では神代と申しますのは如何なる世界でありましょうか。
宮主は長い間の祭祀を通しまして神が実在する御存在であり、その存在は此の世と此の世の人間を 生かす生命力 であると知りました。
その感覚で古事記を書いたと言う
稗田阿礼
と言う神霊を招びました。
そして、あなたが書き残した古事記が此の世の人々に何を伝えたいのか私に教えて下さいと頼みました。
では宮主と一緒に今の世に残された古事記を神代の始めからもう一度、神伝へさながらに書き直しましょうと言う事で、二〇〇五年の五月に第一巻を出版しました。
神代の巻の初めに
天地初発
の時 と言う言葉がございますが科学者が申します様に数億年の昔の事では無いのです 今 あなたは生きた一人の天地なのです そして そのあなたが今、息をする其の一刹那こそ、あなたにとって天地初発の時なのです。
斯様に致しまして、生きとし生けるものが生命の根元を知るところに、古事記神代の巻の存在理由を発見しました。
一巻 二巻 三巻 と書き綴るうち私は、いつしか私は日本の国に生まれて此の文を書いている、その訳を知ったのです。
そして又、今 日本の国に生まれた人々が如何に恵まれた人であるかを悟りました。
全部で十二巻書き終わりまして 次に 改めて天孫降臨物語りを別巻に書きましたが、今迄天孫が
瓊々杵命
と申しまして天から降臨しましたと伝えられた、その本当の意味が分かり始めたのです。
そうしますと、日本列島と言う此の島が日本列魂と言う神の魂であると知りました。
そして此の魂こそ本当の天孫様であると知ったのです。
神様は光の粒子波でした。無限の光粒子!ですから天孫様も日本列島の魂になさると同時に天皇と申しあげる人魂にも成るのです。
私達は皆此の天孫日本列島から生まれた民族でありました。
漸く私は此の日本国が太陽と言う神から分かれた 日の魂 を天孫と言う名で降臨させた神聖な大地であると気がついたのです。
日の本の国でありました。
私達日本民族が此の様な意味で天孫民族と自称出来る
所以
を教えて下さったのが古事記神代の巻でありました。
天地を生み出す神の世界の目を戴いて生まれる民族が、此の世の中を改めて見直す時、私は本当に日本人に生まれた幸いを思うのです。
平成二十四年七月二十四日記
古事記眞伝への文 一〜十二巻●各3150円
注文はこちら>>>