読書のすすめ 3
『振言文の話』
只今 宮主は古事記の眞伝への文に就いて特別の学びの会を開催しながら其の学問を書物にして刊行している。
昔 東京の板橋区内の大山と云う所に住んで神修に励む在る日の事 稗田阿礼なる霊に逢ったのが縁で「振る言文」と題する神道講座を開き その折の講義が六〇分録音テープで百巻を越えた。
その中から 神道伝え言 を採り上げまして 神道振言文 全五巻を出版した。
その悉くが鹿島の神をはじめ香取の神 更には白山の神々との対話を基にした学びごとである。
宮主が昔 神道伝習の為九州の高良山の神縁を以て名乗りを 高良容像 と変えて綴った第三巻迄 そして第四巻以降を 日垣宮主の名を以て刊行するに到る人生は殆ど寝食を忘れての神修の明け暮れであった。
“此の身に触れるものは神氣以外に許さない”と云う覚悟を貫き通した中に於ける著書の一行一句から血がにじみ出る思いがする。
振言文物語録音テープは尚ほ健在で愛好者が絶えない さりながら物語りを文字に変えることに依って此の神修録を読む者 自身の内部から鳴り出す魂の響 に期待するところに著者の喜びがある。
A4判 第一巻三〇八頁から第五巻三三二頁迄を揃えてあるのだが 余猶あれば更なる続刊をと希っている。
ちなみに 古事記をフルコトフミと読みならう 故を以て此の本を 振言文 と名付けたところに 稗田阿礼 への思いがあることを記す
。
二〇〇七・八・二一
神道振言文 第一巻〜第五巻 A5判●価格各4,200円
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