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読書のすすめ 14

人と神と悟り

 日垣の庭と言う所は神道学問処で日垣宮主が常に現在置かれている立場から 神 に触れながら神の川に流れる清水さながらなる神の道を、道の友と共に歩みつづけております。
  此の本の題を人と神と悟りと記しましたが 本当の悟りは皆んな一人ひとりで異います。
  何故でしょうか。
  人は一人ひとり指紋が違う様に一人ひとりの魂と霊魂の働きが違いますから“悟りが己れ自身を知る”ことであるならば、その悟りも同じである筈が無いのです。
  では如何にして悟りますか。
  人は肉体を持ちます、それが自己です。
  霊魂があっても目に見えるのは肉体だけです。
  自己を全部知ることが悟りなら肉体の悉くを自分で感覚せねばなりません。
  肉体全部を感覚できますと其の奥に在る霊体へと感覚が伸びてゆきます。
  此の感覚を生み出すのが人間の中に入っている 神 であります。
  では神様って如何なる存在であろうかを少しは知る必要があるでしょう。
  ところが現代の知識人が説く神は人間から遠く離れた所に置かれた尊像ですから幾ら学んでも本当は人に関係ありません。
  一度、旧来の概念を全部棄てませんか。
  そしてまず人間そのものから認識しましょう。
  その向うに神が立っていて声を掛ければ一瞬のうちに人へ入るのです。
  立っていた神様が実は自己の内部に存在する真神の影でした。
  難しいことを言わず一度お読み下さい。

二〇〇八・八・二八

人と神と悟り B6判208ページ価格1,260円

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